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2018/11/02

教養講座「中村未来塾」第24回報告

木村祐貴氏(中村高校47回生)
日本航空 運航本部 737乗員部 兼 運航安全推進部補佐役 副操縦士

『仲間とともに、空を翔ける』

平成30年11月2日(金)体育館において、1、2年生720名と保護者30名がお話を伺いました。
木村さんは、大学卒業後に航空会社に就職し、約3年間の様々な訓練後、副操縦士になりました。今年度からは安全担当にも従事されているので、安全面に関してもお話して下さいました。

パイロット・飛行機あれこれ

一番初めに、飛行機に乗務するときに持って行く鞄の中身を教えてくれました。まぶしいのでサングラス、食事ができるタイミングが限られているのでさっと口に入れられるガムやチョコレート、そして、高校時代に使っていた地図帳をいつも入れているそうです。「飛行機はバックができない」「運航ポイント(場所にWAYPOINTという名前がついている」「機長と副操縦士の食事内容が違う」など、高校生が興味をもつような話をしつつ、安全に配慮した様々な仕組みや取り組みも教えてくださいました。

パイロットとして必要なこと

パイロットは健康でなければ乗務できないし、飛行機・各国のルール・天候・地理などの知識も必要です。しかし、何よりも大切なのは「仲間への思いやり」と「情報交換」だそうです。操縦士同士はもちろん、整備士やCAなどにも思いやりを持って接することで、気持ちよく仕事ができる環境になるそうです。情報交換は他社とも積極的に行い、すべての飛行機が安全に航行できるようにしているそうです。一人で100点をとるのではなく、70点の人を助けながら皆で点を上げるような協調の世界だと、話していました。

高校時代のこと

高校時代、苦手科目もあったし、英語も得意でなかったそうです。必要になったときに必死に勉強したそうです。高校時代に顔見知り程度だった人とも、社会人になってから仲良くなった人もいるそうです。この先どういう人生を歩むにあたっても、学生時代の友達は宝物であり、大切にした方がいいと話していました。

さらに

講演後、本校の視聴覚室にて、航空業界に関心がある生徒や愛知大学を目指す生徒のために時間をとっていただきました。1年生から3年生と教員、合計20人程が集まり、参加者からの質問に木村さんが答える形式で行いました。質問内容は、航空業界についてはもちろん、愛知大学現代中国学部の話、大学時代の研究テーマの話、アジア圏の現状など、多岐に渡りましたが、どの質問にも丁寧に答えていただき、とても有意義な時間になりました。